桜貝のぶらり京都たび
フォト俳句(740) 『皐月闇先の読めないホラー小説』
ホラー小説「梅雨物語」に収録されている短編「皐月闇」(さつきやみ)は、俳句を嗜む者にとってなかなか興味深い。「遺句集」から事件の謎をひもとくという内容で、先の読めない展開の中から人間の悪業を浮かび上がらせるというストーリーに意外性がある。
Updated Date : 2023-12-02 19:49:15
Author ✎ さくらがい
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貴志祐介
ホラー作家。京大卒、30歳の時に同僚の事故死をきっかけに8年間勤めた朝日生命保険を退職し執筆活動に専念。ホラー小説「リング」を読み「ホラーは、ミステリの文脈でまったく新しいものが書ける」と気づいたという。 「皐月闇」(さつきやみ)は命を絶った青年が残したという句集から、元教師の俳人が教え子の依頼で一句づつ解釈していくのだが、やがて、そこに隠された恐るべき秘密が浮かび上がっていくという内容である。
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